美しい湖国をつくる会

西の湖一斉清掃

美しい湖国をつくる会

 10月より西の湖の湖底に堆積した泥を取り除くための浚渫船がきて おり、11月10日に見学会がありました。
夏に近づくと
アオコが大量に発生しますが、それは湖底に堆積した泥に窒素やリンが多く含まれていて、それが植物プランクトンを繁殖させるからです。繁殖した植物プランクトンは死ぬと泥になって沈み、再び水中に溶けて西の湖を富栄養化の状態にさせます。これがまた藻やアオコを発生させてますが、これを繰り返していくと湖底に泥が堆積して西の湖は益々悪化していきます。
浚渫工事船はこの泥を取り除いてくれますが、これだけで安土の宝、西の湖は昔のように澄みきった
綺麗な西の湖に再生する
ことは出来ません。西の湖に大量に発生しているホテイアオイは窒素やリンを吸収してくれますが冬になると枯れて吸収した窒素やリンを含んだまま湖底に沈み、これが富栄養化の原因になります。
 安土の宝、西の湖というならば、冬になって枯れたホテイアオイを見ているだけでなく、直ちに撤去するなど何か具体的な行動を起こしてくださいと 、西の湖は
叫んでいると思います。

美しい湖国をつくる会
   
11月10日(土)



担当の滋賀県東近江地域振興局 建設管理部 河川砂防課



西の湖保全自治連絡協議会 丹波氏による西の湖再生について



安土西の湖観光組合 奥田氏による貝による汚水浄化の実験


向かいの大きな船が浚渫工事船



浚渫工事説明会資料 大正9年と現在の比較

美しい湖国をつくる会

西の湖は、滋賀県南東部の近江八幡市と安土町にま
たがる琵琶湖最大の内湖であり、平均水深は約1.5m、
面積は約2.85km2です。

 



 


平成19年は湾奥部、黄色の一部分を浚渫  工事費¥84,997,500円


浚渫工事船で説明


撤去した泥は浚渫船からパイプで常楽寺のため池へ


常楽寺のため池へ一年間乾燥して、その後は道路工事などに使用される。もう満杯状態。


西の湖見学もあり。ホテイアオイも冬になり枯れたら撤去しないと、湖底に堆積して富栄養化の原因に


美しい湖国をつくる会


見学会終了時の2時間後、貝により汚水が透明になっているのが確実に証明された。見学会の話はここまで。


美しい湖国をつくる会

 浚渫工事見学会では浚渫の方法は教えてくれますが、西の湖の具体的に数値による水質の話はありません。
これを知るには滋賀県環境白書を見るしかありませが、現在の最新版である
平成18年度版では西の湖の水質は平成18年3月
までしかわかりませんが、どうなっているのか西の湖水質調査 年度別経時変化を参考までに表記しておきます。



表は18年度版 滋賀県環境白書186ページ NO3の中央部の経時変化

18年度版 西の湖水質調査(滋賀県環境白書 資料編) 

 

 

西の湖の水質調査は NO1(豊浦港がある奥湾部中央点)、NO3(中央部)、NO20(ヨシ群落奥部)
NO5(北之庄沢)、NO6(流出部)の5地点から月1回のサンプリングデータが白書資料編に報告されています。

上の表は白書の186ページに西の湖のNO3(中央部)だけ経時的にまとめられています。
この表を見ると全年度、調査委員会の
目標値を超えている項目はCOD(化学的酸素要求量)とT−N(全窒素)の2項目です。

BODは河川の水質を評価する時に使用されるのに対して、CODは湖沼・海域での評価に採用されています。
CODが多いということは水中の有機物が多いということです。
有機物が多いと、それが細菌により分解される過程で水中の酸素が消費されます。酸素が少なくなると今度は
湖底の泥から窒素やリンが溶け出しきて、それが栄養になって藻やアオコが繁殖して汚濁が進みます。
窒素が溶け出してくるので
T−N(全窒素)の値も高くなり悪循環が繰り返されます。

西の湖の水質を調べるには最初はCODとT−N(全窒素)に注目してはどうかと思います。
ちなみに西の湖5地点のデータの中でT−N(全窒素)が最も高いのはNO1(豊浦港がある奥湾部中央点)が
西の湖NO3(中央部)1.9に対して2.38となっています。
滋賀県環境白書に
リンクしてありますので 、開くと最初のページの右端に平均値2.38と記載されて いるのがわかります。3ページのNO3(中央最深部)の平均値と上の表17年度の数値はイコールです。

高い原因としては安土川、山本川からの汚水も考えられますが、ホテイアオイが繁殖して、枯れて沈んでも、撤去しないのが、データに現れてきているのかもしれません。
上の表から西の湖が良くなっているか、悪くなっているか判断は出来ませんが、T−N(全窒素)が高値安定になってきているのが気になります。