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西の湖ヨ
西の湖ヨシ灯り展に思うシ灯り展に思う
株式会社 葭留 代表 竹田勝博
この度{第18回西の湖ヨシ灯り展}を無事に終わることが出来て、スタッフや作品を作って
くださった皆さんに、心よりお礼を申し上げます。
振り返りますと平成4年に滋賀県が琵琶湖の環境を保全しょうと、「ヨシ群落保全条例」が施
行されました。
それで我が社はヨシに目を向けてもらうためには、ヨシ刈が一番いいのではないかと考え、ヨ
シ刈ボランティアを募集して、昼はおにぎりと汁をだして、環境について話し合い場を持ち、交
流を15年間続けましたが、刈り取ったら終わりになるのでした。環境に関心のある仲間は出来
ましたが、ヨシを活用しょうとすることには繋がりませんでした。使うことをしなければ、刈り
取っても意味がないのではないかと思い、平成19年に環境に関心のあるメンバーに集まっても
らって、話し合って「西の湖ヨシ灯り展」を立ち上げたのです。
それから18年普通では触ることも考えることもなかつたヨシを、小学生のころから、どのよ
うに使ったら作品が出来るかと、悪戦苦闘を続けながら作品を作っていてくれていると思ってい
ます。しかし経験ですので、大人になっていろんなものを作っている時にふと「ヨシ」みたいな
こんなものが、あればと、思い出して発展していくことを願っています。
ヨシは太陽が育ててくれた、自然からの贈り物です。我々が刈り取り焼き払いにかかわること
で自然のサイクルが回り、元気なヨシが育ち、自然環境3要素(水・土・空気)によって浄化さ
れているのです。またヨシの群落は、水分を大量に空気中に発水するので、気候の安定と小動物
の隠れ場として、食物連鎖など浄化の役割を果たしているのです。
西の湖は琵琶湖のモデル湖で、ヨシは琵琶湖の外湖で130ha、西の湖の内湖で100ha と
言われています。ヨシ群落の力を最大限に生かし、美しい琵琶湖を取り戻すために、西の湖から
進めていき、ヨシも水も環境がよくなることで、琵琶湖が元の美しさを取り戻し、淀川水系の下
流 府 県 1 4 0 0 万 人 の 生 活 用 水 に 、 綺 麗 な 水 を 提 供 で き る こ と を 望 ん で い ま す 。
先祖が残してくれた西の湖の美しい風景を、次の世代に引き継いでもらうためにも、ヨシの利
活用・アイディアのヒントを求めて、「西の湖ヨシ灯り展」を続けて行きたいと思っています。
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